インタビュー|サプライチェーンの持続可能性を可視化する

行動規範「社員心得」がウェルビーイングと社会貢献の原動力 |プラットフォーム登録企業の取り組み

作成者: Admin|Apr 1, 2026 8:36:07 AM

 サステナブル経営と社員の"幸せ"の原動力は行動規範「社員心得」

同社には創業者が掲げた社是、理念を元に、創業者の孫の難波圭太郎現会長がまとめあげた「社員心得」という行動規範がある。

これは18項目、80以上の条文で構成されており、社員が日々行動するためのスタンスを示す「バイブル」のような役割を持っている。項目は「社是」「企業理念」をはじめ「ダイバーシティー宣言」「ウェルビーイング経営」、社員の行動規範となる「オーエム社員」「よい習慣」など多岐にわたる。条文は変化する時代に合わせ、毎年見直しを続けている。

また同社は「ハッピー(幸せ)製造メーカー」を標榜している。社員だけでなく顧客を含めたステークホルダー全体の「ハッピー」を実現することが企業価値を高める、という考え方だ。サスティナビリティーとウェルビーイングを基礎に、だれにでもわかりやすい「ハッピー」という言葉を使い、経営と事業、そして価値創造を循環させている好事例だ。 

 

"幸せ"から生み出される製品開発、地域貢献

――「MOMOTTEカームダウンスペース」の開発の経緯を教えてください。

地元の障がい者就業支援企業のアドバイスを受けながら開発しました。   原型となったのは、コロナ禍に普及したオンライン会議用ブースです。 

発達障害や行動障害、パニック障害、自閉症をお持ちの方の中には、外出先で人の視線や光、音などの外部刺激によりパニックを引き起こしてしまうことがあります。公共施設や商業施設では、トイレで心を落ち着かせたり、人の多い場所を避けたりといった対応をされていますが、外出を諦めたり、施設利用を途中でやめてしまうケースも少なくありません。

こうした状況を受け、安心して気持ちを落ち着けることができる空間を作り上げました。

 

 ――導入事例を教えてください。導入後の反応はどうでしたか。

岡山桃太郎空港、高松空港などの交通施設、東京理科大学、大阪大学などの教育機関、花園ラグビー場などのスタジアムに導入されています。ダイバーシティーの観点からも、混雑する施設には不可欠なものであると評価されています。                             必要とする人々の行動範囲や機会を広げ、助けになれることは喜びです。

 

――地域貢献にも注力していますよね。

地元のサッカーチームやゴルフ分野、地元の私立美術館などへの支援を行っています。                                         ブドウ畑を借りて、社員がワイン生産に携わる活動もしています。

また、地域貢献への思いが採用につながったケースもあります。サッカースタジアムで難波会長が「岡山が好き、岡山に地域貢献したい」というスピーチをしたところ、それに感動して、県内企業を断って入社してくれた人がいます。   

 

――他の企業経営者へアドバイスをお願いします。 

サステナブル経営においては、「幸せ(ハッピー)」が重要なキーワードであると思っています。                           社員に対しては「人それぞれの幸せ」の形があり、それを実現しようと呼びかけています。                                私はそのデザインと支援をする役割です。

社員が幸せについて考えれば考えるほど、行動に移るモチベーションが出てくると信じているからです。

 オーエム機器株式会社 

〈本社〉岡山県総社市赤浜500

〈代表者〉代表取締役社長 小野雅明 

〈従業員数〉142名 

〈事業概要〉住宅商品(シャッター、折戸、壁パネルなど)、オフィスビル商品(OAフロア、フリーアクセスフロアなど)、福祉機器商品(トイレ手すり、室内用車イスなど)、エンジニアリングパーツなど「超大型モノレール運搬システム」の企画・製造・施工